植毛基礎知識

薄毛に悩んでいる人からすると、植毛の技術の発達というのは、本当にありがたいものであり、できれば薄い状態からふさふさの若いころの自分に戻りたいと思うものです。日本と海外では、そういった方法にも違いがあり、見習うべき面も多くあります。中でも、日本で主流とされている人工植毛とアメリカなどで主流とされている自毛植毛について、触れてみましょう。

人工植毛というのは、人の毛髪細胞からできているのではなく、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作った毛を頭皮に植え込む方法であり、色やつやを本人の髪の毛に近づけて違和感のないように仕上げる方法です。日本では認知度が高く、毛の長さや量なども希望通りに増やすことができるので、見た目にも変化が実感できるのです。しかし、デメリットもあります。人工毛というのは、人の免疫細胞からすると異物であり、免疫細胞はそれを体外に追い出そうとします。ですから、人工毛を植えてもしばらくすると抜けてしまうのです。一時的に増毛できても、ある程度のペースで増毛しなければならないので、精神的にも経済的にも負担がかかるのです。また、人工毛は、成長しないので、汚れがたまり、最近が侵入しやすくなり、頭皮が化膿したりすることもあるのです。アメリカでは、人工毛は問題がある増毛として捉えられており、禁止されているほどであり、日本でもあまりおススメできないランクにあります。

それに対して、自毛植毛では、自分の頭の後頭部から側頭部の頭髪を薄い部分に再配分するという移植になります。ですから、移植することで、そのまま髪が生え続けるのです。将来的に、薄くなってきても後頭部に毛が生えていれば植毛した部分も生え続けるのです。自然な形で、自分の毛髪を利用するので、見た目にも自然に仕上がるのです。しかし、移植する自毛にも数に限りがあるのが、問題なのです。

日本では、皮膚科学会の診療ガイドラインとして、自毛植毛ではBランクの「勧められる」レベル、人工植毛ではDランクの「行わないように勧められる」というレベルにあるのです。