植毛の費用、値段と効果

はじめに

薄毛治療には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「植毛」。技術力が上がり安全性も高まっているため、世界的にもニーズが増しています。植毛は専門の医師が行う医療行為ですが、ほとんどの場合保険は適用されません。そのため、“値段が高い”という印象ばかりが先行し、きちんと調べる前に施術を諦めてしまっている方も多いよう。このページでは、植毛の概要と植毛にかかる費用についてご紹介していきます。

まずはおさらい!「植毛」の種類とそれぞれのメリット&デメリット

植毛とは、外科手術で頭皮に直接毛髪を埋め込んでいく薄毛治療です。大きく分けると「人工毛植毛」と「自毛植毛」の2種類に分けられます。


・理想のヘアスタイルを追求できる「人工毛植毛」

「人工毛植毛」では、ナイロンやポリエステルといった合成素材で作られた人工毛を頭皮に植え付けます。自分の元々の髪の量に左右されることなく、好きなところに好きなだけ植毛することができるのが大きなメリット。髪の色や長さなども希望通りにすることができるので、理想のヘアスタイルなどがはっきりしている方には最適な方法かもしれません。
しかし、人工毛は体からすると異物。拒否反応によって、体から人工毛を排除しようとする力が働き、炎症や感染症などの頭皮トラブルに見舞われる可能性があります。そのため、アメリカやカナダでは人工毛植毛自体が禁止されています。日本の植毛専門クリニックでも人工毛植毛は行っていない場合も珍しくありません。
また、人工毛は一度抜けたらおしまいです。同じ場所から新しい毛が生えてくるわけではないので、定期的なメンテナンスや植え直しなどが必要になります。

・メンテナンス不要!自分の髪の毛が増える「自毛植毛」

「自毛植毛」は自分の頭皮から健康な毛根を調達して薄毛部分に移植する方法です。自分の体に元々あるものなので、人工毛植毛の際に起こるような拒絶反応のリスクはほとんどありません。自分の頭髪なので、色や手触り、髪質なども均一に自然に仕上がります。また、1回の植毛でしっかり定着してしまえば、健康な髪の毛が一生、生え続けてくれます。メンテナンスが要らないのは金銭的にも時間的にも精神的にも、大きなメリットではないでしょうか。
しかし、自毛植毛では後頭部や側頭部など、植毛を行う部位の周囲から採取を行うため、移植できる本数が限られます。また、1度に増やせる髪の密度にも制限があるので、理想の状態になるまで何回か手術を繰り返さなければならない場合も。また、手術には痛みを伴ったり、傷跡が残ってしまったりすることもあります。

どれくらいかかる?植毛の費用

「人工毛植毛」と「自毛植毛」、それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、自分に合った施術法を選びましょう。「人工毛植毛」も「自毛植毛」も基本的には保険適用外ですが、費用の面で違いはあるのでしょうか。それぞれの値段についてチェックしていきましょう。


・人工毛植毛の値段

人工毛植毛は、人工毛を外科手術によって植え込むだけ。自毛植毛と違って髪の毛を採取する工程がないので、一回当たりの植毛費用は自毛植毛に比べるとかなりリーズナブルに設定されています。相場は1,000本の移植で20~30万円くらい。1本当たりに換算すると200~300円です。
しかし、人工毛植毛は抜けやすく、場合によっては1年間で移植した60%ほどが抜け落ちてしまう可能性もあるそう。最大級に長持ちした場合でもおよそ2年が限界と言われています。そのため、定期的なメンテナンスや植え替えなどが必要になります。費用を抑えるためにメンテナンスを怠ると頭皮トラブルなどを引き起こす可能性もあるので、人工毛植毛を行う場合は、初期費用だけでなくメンテナンス費用に関しても予算に含めて考えましょう。

・自毛植毛の値段

自毛植毛の費用は、人工毛植毛に比べると高価に感じるでしょう。自毛植毛はグラフト(株)と呼ばれる単位で移植が行われます。たいていの場合、1つのグラフトに髪の毛が2~3本。FUE法・FUT法など、自毛植毛の中にもさらに分類があり、どれを選ぶかによって差はありますが、1,000株あたり80~120万円ほどが相場です。1本当たりに換算すると400~600円ほどで、人工毛植毛のおよそ2倍になります。また、高度なスキルを有するクリニックでは、それにプラスして基本手術料などが上乗せになる場合もあります。
薄毛治療には、他にも人工毛植毛だけでなく、かつらや増毛など、様々な方法がありますが、初期費用だけを比較すると、自毛植毛は断トツに高い治療です。しかし、1度施術が完了してしまえば、頭皮から自然に発毛するようになるため、根本的な薄毛のお悩み解決になります。かつらのように劣化することもなく、人工毛植毛のようにメンテナンスなども不要なので、それ以上の費用は掛かりません。そのため、生涯にかかる治療費を比較すると、それほど大きな差はありません。精神的な負担がなくなることを考えれば、むしろリーズナブルだと考え、自毛植毛に踏み切る方も多いようです。

費用の面からもおすすめは自毛植毛!

植毛とひと言で言っても、「人工毛植毛」と「自毛植毛」では値段に大きな差があることが分かりました。一見リーズナブルに思える人工毛植毛ですが、定期的なメンテナンスが必要なので、長い目で見ると、コストパフォーマンスはあまりいいとは言えません。自毛植毛はすでに自毛がない場合には行えないので、そういった場合には、人工毛植毛を考えてみてもいいかもしれません。
しかし、得られる効果を考えると、おすすめなのはやっぱり自毛植毛です。

自毛植毛の価格の目安は?

自毛植毛の値段は、当然のことながら薄毛の範囲や程度によって異なります。計算方法は、「必要株数×1株あたりの費用=植毛にかかる費用」。では一体、自分の植毛にかかる費用はどのくらいになるのでしょうか? 薄毛のタイプによって、どの程度のグラフト移植が必要で金額はどれくらいになるのか目安をご紹介します。


・M字型タイプ

額の両方の生え際が薄くなるM字型タイプの薄毛は、初期段階なら200程度のグラフト数で事足ります。症状が進んでしまうと必要なグラフト数は増え、600~1,000程度必要になります。初期段階ならおよそ20万円前後、薄毛が進行してから植毛する場合には100万円以上かかることも珍しくありません。

・O字型タイプ

頭頂部が薄くなるO字型タイプの薄毛は、M字型タイプに比べると薄毛の範囲が広くなることが多いです。毛髪の密度によっても変わってきますが、グラフト数は500~1,500程度必要になるでしょう。価格は40~120万円程度と、人によってかなり開きが出るでしょう。

・M字型+O字型タイプ

生え際が後退し、頭頂部も薄くなっているM字型+O字型タイプの方も多いです。範囲が広いため必要なグラフト数も多くなり、1,000~2,000グラフトほど。金額も約100~250万円とかなり高額になります。

・生え際から頭頂部までが薄いタイプ

生え際から頭頂部までという大部分が全体的に薄い方もたくさんいらっしゃいます。自然な髪形にするためには2,000~3,000グラフトほど必要になります。金額はおよそ200~400万円が目安です。

正確な金額を知りたいなら無料カウンセリングを!

金額の目安をご紹介しましたが、実際の薄毛の状態や髪の毛の密度などは人によって様々なので、どうしても目安の金額に幅が出てしまいます。植毛は準備しなければならない金額も大きいので、なるべく実際に支払う金額を正確に知っておきたいですね。そこでおすすめなのがカウンセリング。どこのクリニックでもたいてい無料で受けられます。では、カウンセリングは一般的にどのような流れで行われるのでしょうか。


・一般的なカウンセリングの流れとは?

最初に行われるのが問診です。問診票などを見ながら、基本的な生活習慣や健康状態や食生活、ご自身の薄毛の状況や近親者の薄毛などについて聞かれることが多いよう。薄毛の悩みについて相談できるチャンスです。
次に、撮影した写真やモニターなど使って、頭皮や薄毛の状態を実際にチェックしていきます。薄毛のタイプや進行具合、グラフトを採取する後頭部や側頭部の毛髪量や毛質のチェックなども行います。毛髪の状態をしっかりチェックしてもらえるよう、カウンセリングの際は、整髪料などをつけないようにしましょう。
最後は治療計画や具体的な見積りというのが一般的な流れになります。ここまでを、およそ1時間程度で行うクリニックが多いよう。
自毛植毛はとても高額な治療です。満足の行く環境で、納得の治療を施してもらえるよう、カウンセリングでは価格以外のスタッフの対応、院内の雰囲気などもしっかりチェックしましょう。

できるだけ安く済ませたい!割引などをチェック

高額な自毛植毛を少しでもリーズナブルに行いたい方は、各クリニックのホームページなどで割引プランなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。割引プランを行っているクリニックはたくさんあります。では一体どのような割引があるのでしょうか。


・お得な価格が魅力!モニター割引

多くのクリニックで行われているのが、モニター割引。クリニックのホームページやパンフレット、院内冊子などで公開されることを前提に、自毛植毛を受ける前後や手術中などに写真や映像などが記録されます。
モニター割引を引き受けた場合、顔が公開される可能性もあるので、割引率だけでなくモニターになった場合の条件なども最初にしっかり確認し、納得したうえで申し込みましょう。
割引率は高いものでは50%。症例や体験談のみの場合でも10~20%の割引が適用されることが多いようです。

・意外と大きな出費!交通費や宿泊費を負担してくれるって本当?

自毛植毛が行えるクリニックは、まだまだ東京・大阪・名古屋などの首都圏に集中しています。近くにクリニックがない方は、飛行機や新幹線を使って通院している場合も。また、日帰りが難しい場合もあり、植毛以外にもかなりお金がかかります。これらの代金は、植毛費用とは別なので見落としがち。しかし、場合によってはかなり高額になってしまいます。
いくつかのクリニックでは、手術時の交通費や宿泊費を全額または一部負担してくれたり、近くの提携ホテルに安く泊まれたりするなど、遠方からの患者さまにうれしいサービスが用意されています。遠方から通われる方は、行きたいクリニックにこれらのサービスがあるかチェックしてみてはいかがでしょうか?

医療ローンも可!自毛植毛の支払い方法

高額な費用がネックとなり自毛植毛を諦める方もいらっしゃることでしょう。まとまったお金を現金で用意するのは大変。また、時間もかかります。お金を貯めている間に予想以上に薄毛が進行してしまう可能性も否定できません。
しかし、ほとんどのクリニックでは、医療ローンやクレジットカードの分割払いが利用できます。医療ローンはクリニックによって提携金融機関が異なり、金利もそれぞれ。医療ローンを利用する場合は、クリニックごとの金利もチェックするのがおすすめです。また、支払回数によっても1回の支払金額が変わってくるので、しっかり確認して申し込みましょう。

植毛は保険適用外!でも医療費控除の対象になる場合も

薄毛治療が全般的に高額なのは、保険が適用されないからという理由もあるでしょう。基本的には「医療費控除」(1年間に支払った医療費<保険などで補てんされた分を除く>の合計金額が10万円を超えた場合に納めた税金の一部が還付される制度)も適用外。
しかし、他の病気の影響で薄毛になった場合や、薄毛が原因で精神疾患を患った場合には、医療費控除の対象になり、いくらかの金額が還付される場合もあるようです。また、医師の診断の元、処方されている内服薬なども、医療費控除の対象とみなされるケースも増えているそう。
医療費控除を受けるためには、自分で確定申告をしなければなりません。申請の際には、領収書の添付が必須です。診察費、施術費、治療薬、通院にかかった交通費なども医療費に含めることができるので、領収書は必ず大切に保管しておきましょう。



植毛の費用について、見てきましたがいかがでしたか?金額的には決して安いとは言えませんが、それでも薄毛治療に植毛を選ぶ人が増えているのは、やはり確かな効果が期待できるからに他なりません。薄毛のお悩みを根本解決したい方は、ぜひ自毛植毛をご検討ください。